弁政連ニュース
ごあいさつ

社会と会員の期待に応えて
日本弁護士政治連盟
理事長 小林 元治
新年明けましておめでとうございます。
弁政連の役割は日弁連の重要政策課題を日弁連と連携しながら実現して、社会と会員に貢献することにあります。政策課題は国内外の多岐に亘っており、これらを中長期的視点に立って実現して行かなければなりません。その為には法改正や予算を伴うことも多くあり、関係省庁、関係団体は勿論のこと、国会議員の皆様の理解と支援が必要です。
昨年は戦後5件目になる袴田巌さんの死刑再審無罪が確定しました。事件発生から無罪確定まで58年という途方もない長い年月を要したことは再審制度の根本的欠陥を是正することなくしては解決できないことを物語ります。証拠開示、再審開始決定への不服申立て禁止等法改正が必要です。昨年3月、刑事冤罪被害者の救済を図るべく早期の再審法改正を目指す超党派の議連では、法改正に向けた法案準備も進んでいると聞きます。速やかな法改正の実現を望みます。
選択的夫婦別姓の実現は大きな社会的議論も巻き起こり、法案が上程され、国会審議に期待がかかります。また、日弁連が取り組む谷間世代の支援を始め司法を支える法曹人材の育成・確保を図ることは日本における紛争解決という司法インフラ整備であり大きな視点での拡充が望まれます。
最後に弁政連の足腰を更に強化するため、未設置支部を解消し、併せてこれから弁護士会を担う若手の皆様の入会を歓迎します。引き続き会員の皆様のご理解、ご支援をお願い申し上げます。

新たな年を迎えて
さらに前進を
日本弁護士連合会
会長 渕上 玲子
明けましておめでとうございます。
ミレニアムから4分の1世紀を迎え、昨年10月の衆議院選挙後、政界も世界の政治状況も新たな変化を迎えています。
日弁連は様々な施策について、弁政連のご協力のもと、立法・法改正運動を展開しています。昨年は再審法改正に向けて、党派を超えて多くの議員の方に賛同をいただきました。9月に袴田事件再審無罪判決が、10月には福井女子中学生殺人事件の再審開始決定が出されるなど再審法改正に対する社会の関心が大きくなっています。再審法改正実現のために運動を活発化させて参ります。
他方、私が掲げる選択的夫婦別姓制度の実現は、昨年6月経済界も同様の意見を発出し、その後の自民党総裁選、衆議院総選挙においても注目されました。選択的夫婦別姓制度は女性活躍のための1丁目1番地であり、旧姓継続を望む女性のために選択権を与えるだけの制度です。1996年の法制審での決定からすでに29年が経過しようとしています。多様性を尊重する社会に向けて今こそ実現しなければなりません。
その他、日弁連が掲げる立法政策は人権擁護の見地から多岐にわたっています。弁政連のみなさまのさらなるご支援をいただければと存じます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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