弁政連ニュース
特集〈座談会〉
地方議会の弁護士たち
~弁護士が地方議会に進出する意義~(1/6)
~弁護士が地方議会に進出する意義~(1/6)
山田 一誠 氏
横浜市議会議員
自由民主党
神奈川県弁護士会会員
小川 晶 氏
群馬県議会議員
無所属(リベラル群馬)
群馬弁護士会会員
有近 眞知子 氏
山口県議会議員
自由民主党
山口県弁護士会会員
安藤 圭輔
司会
弁政連 広報副委員長
議員となったきっかけ
【安藤】まずは皆さまが地方議会議員になられたきっかけ等について、お話いただけますか。
【山田】私は、いわゆる世襲議員になります。横浜市会議員として私の祖父、父が合計すると50年くらい議席をいただいて仕事をさせていただいており、その後継です。ただ、昔から議員になりたいと思っていたわけではなくて、若い頃には反発があって、やるもんかと思っていた時期もあったりはするのですが、弁護士を10年15年と一通りの仕事をさせていただき、また、今、7歳と3歳という子育て中なのですけど、そういった中で社会へのかかわり方とか貢献の仕方という意識が変わっていく中、どうしても町弁の仕事の場合、トラブルが起きてからそこがスタートに始まるというケースの方が多い中で、ゼロから何かを作っていくような仕事もしてみたいなと思い、父と相談し、後継という形で出馬しました。
【小川】私は元々政治家とか選挙には疎い生活をしていました。弁護士登録をして三年くらい一生懸命、弁護士会の会務をやらせていただき、その中の両性の平等委員会でDVの被害者支援を結構やらせていただきました。DVの被害者支援では被害女性をシェルターに素早く保護してもらえるかが肝になってくるのですが、当時は弁護士会から行政に対して女性相談所の体制を強化してもらいたい、すぐに保護してもらいたいと要望しても突き返されてしまって、何とかしたいなと思っていました。もう一つは、リーマンショックの後、年越し派遣村など貧困が浮き彫りになってきて、2010年に群馬弁護士会が行った「貧困キャラバン」の一環で「子どもの貧困・教育格差」というテーマでシンポジウムをやらせていただいたんです。その時に県の教育長にも子どもの貧困対策でこういう政策が必要ではないですかと、給付型の奨学金やスクールソーシャルワーカーをもっと増やした方がいいのではないかと弁護士会から伝えたのですが、これが箸にも棒にも。弁護士会から要望しても全然進まないという中で、弁護士会の先輩から「外からやっても変わらないなら議会の中で変えていくという方法もある」と教えていただきました。当時の民主党が県議会議員選挙の候補者を公募しているから話を聞いてみたら、と。それがきっかけで選挙のやり方も何も知らない中で、じゃあやってみますと手を挙げました。手を挙げてから、選挙ってこんなに大変なのかとびっくりしました。
【有近】私は2019年4月に県議になったばっかりの新米議員なんですけど、2019年1月に前職の県議が病気で3か月後の選挙に出られないということになり、急遽、私が前山口県知事で亡くなった山本繁太郎の姪であったことから繁太郎さんの支援者の方からぜひ出てほしいという話があって、もともと政治家志望ではなかったのですけど、県議だった祖父が、世のため人のために役に立てといつも言っていたので、「私で役に立てるなら」と思い出馬しました。出馬要請から立候補意思を固めるまで2日間しかなくて、決めた日が自分の誕生日でこれは運命なのかもしれないと思い、決めました。冷静に考えたら決心できないので、仮に返答期間が1年あったらできなかったと思います。
ごあいさつ
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