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弁護士議員に聞く


山添 拓 議員
山添 拓 議員

参議院・東京都(日本共産党)
第二東京弁護士会会員

(インタビュアー 企画委員会副委員長 金子 春菜)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
市民と国会をつなぐたたかう議員を目指して

私は、労働者の権利をまもり、働く人がよりよいくらしができる世の中にしたいとの思いで、弁護士を目指しました。2011年に弁護士登録したこともあり、東日本大震災、特に原発事故の被害者に寄り添うことが私たちの世代の弁護士としての役割だとの思いで救済に取組み、また、働く人の立場に立って過労死事件をはじめとした労働事件にも取り組んできました。そうした中、2015年に立候補の要請を受け、国会の中で憲法の自由や人権の論戦をするたたかう弁護士議員が必要だという思いから議員を目指しました。当時、国会では安保法制が審議されており、その阻止に向け、国家前で多くの方とともに声をあげ、見守り弁護士や市民学習会で講師を務めるなどの活動をしていました。当事者の声をつかんでいる弁護士が議員となり、市民と国会をつなぐことの必要性も感じていました。

議員になった実感と法曹資格が議員活動に与える影響
弁護士議員として不屈にたたかう

私は、共産党の弁護士議員として、常にあきらめずにたたかうことを大事にしています。当選から1年、国会での質問や発言の機会を多く得ました。国会質問や発言を通じ、国民が主人公の政治を実現することを目指しており、こうした論戦の機会は議員活動として大事なことだと考えています。特に、国会質問では、事実と道理で迫り、答弁をそのままにさせないことを心がけています。反対尋問にも通じるスタイルが弁護士らしいと言われることもあります。論戦の最終的な評価、判断を行うのは国民です。私の国会質問や発言をみた方から、良かったと声をかけていただけると、大切な仕事をしていると実感します。また、弁護士として経験してきた法律の実務における使われ方も踏まえて、例えば共謀罪の濫用など具体的なケースを想定しながら法案審査に臨んでいます。

実現したい政策課題
憲法がくらしに生きる社会をつくる

働く人が健康で充実したくらしを送ることができる社会を実現したいと思っています。とくに、長時間労働、残業による働きすぎや職場の環境を理由に命を落とす人や健康を害する人をなくすことは待ったなしです。長時間労働を規制し、賃金を保障するルールなど働く人の命とくらしを守るルールをつくる仕事に力を注ぎます。

法曹へのメッセージ
憲法いかし、自由と権利に基づく社会の実現を

法曹は、それぞれの立場に関わらず、憲法のもと、自由と権利を事実と論理をもって実現する立場であるということに変わりはありません。こうした共通の土壌があるということに敬意と安心感を持っています。これからもご指導いただきながら、ともに自由と権利が大事にされる社会をつくっていきたいと思っています。


山添議員は、真っ直ぐな信念と情熱を持ちながらも、とてもフレッシュで爽やかな印象を受けました。法科大学院の同級生として、また、同世代の弁護士として、山添議員の今後益々のご活躍を祈念いたします。(金子春菜)



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