弁政連ニュース

特集

就任ごあいさつ


理事長 村越 進

立法との
架け橋をめざして


日本弁護士政治連盟
理事長 村越 進


このたび、平成29・30年度弁政連理事長に就任しました。よろしくお願い申し上げます。

司法が国民の期待に応え良くその使命を果たすためには、法曹三者の協力のもと、民事・刑事の司法制度や法曹養成制度をはじめとして、様々な改革を不断に進める必要があります。私たち弁護士・弁護士会は、国民に寄り添う存在として、常に国民目線で改革を提起し、先頭に立って取り組まねばなりません。ところで、改革の多くは立法措置や予算措置を要するものです。従って、当然ながらその実現のためには、立法府や行政機関にもご理解をいただくことが不可欠となります。

そこで、弁政連は、法曹・司法と立法の間の架け橋の役割を果たすべく様々な活動をしています。その一つが、日弁連執行部と立法を担い国政に当たられる国会議員の先生方との、懇談会や意見交換会の開催です。日弁連執行部が幅広い国会議員の先生方とこうした機会を積み重ねることによって、立場や見解の相違を超えて相互理解が深まり信頼関係が醸成されることは、とても大切です。そして、さらに両者の連携が緊密になり、国民のための協働の取組が行われることによって、法の支配が貫かれる公正な社会の実現に一歩ずつ近づいていくことが期待されます。

日弁連の活動を縁の下で支えるサポーターとしての弁政連の存在意義は大きいと考えています。不透明かつ困難な政治状況にはありますが、山岸憲司前理事長の路線と取組をしっかりと継承し、引き続き日弁連執行部と手を携えて、諸改革の実現のために全力を尽くす所存です。

弁護士の皆様には、弁政連に対し、ことにその組織強化について、格段のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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退任ごあいさつ


理事長 山岸 憲司

激動の中で
引き継ぐにあたって


日本弁護士政治連盟
前理事長 山岸 憲司


弁政連理事長を退任いたしました。

激動の時代にあって、多くの議員の皆さま、政党の関係者の皆さまに大変お世話になりました。

心から御礼申し上げます。

司法修習生に対する新たな給付金制度が実現したことについては、ご尽力いただいた関係者の皆さまに心から感謝申し上げる次第です。

日弁連は多くの政策課題を抱えています。

その中には安保法制問題なども含まれ、それらにかかる対外活動は、強制加入団体である日弁連ではなく政治連盟が行うべきではないかとの声が内からも外からも聞こえることがあります。

しかし、日弁連は、党派性を持った政治運動とは一線を画し、誤解を受けないように配慮しつつも、法律家団体として人権団体として言うべきことを言い行動することが求められます。

そのために、会員の徹底した議論と合意形成の手続を経て意見集約が行われます。

弁政連は、日弁連が厳格な手続で行った合意形成を尊重すべきで、独自の政策判断と行動は相当とは言えず、日弁連の政策を実現するために立法府の関係者の皆さまと信頼関係の中で密接に連携を図っていくことを中心的役割とする団体です。

したがって、弁政連の方で政治運動を積極的にやれという主張は実態にそぐわないものであり、かえって混乱を生むことになりますので、その点は、ご理解いただければと思います。

いずれに致しましても、村越理事長をはじめとする新執行部が、新たな陣容の下に、国民のために、また弁護士の活動領域を拡大することが法の支配を社会の隅々まで浸透させるということだとの自覚の下での諸施策の実現のために、充実した活動を展開されることを期待し、皆様のご協力をお願い申し上げ、退任の挨拶とさせていただきます。

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