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インタビュー 上川陽子法務大臣にきく

上川陽子法務大臣にきく

法務は民主主義国家の基盤


平成27年1月23日
法務大臣室にて


就任おめでとうございます。就任から3か月あまりが経ちましたが、法務大臣としての意気込みをお聞かせいただけますでしょうか。

法務行政の分野は幅広く、毎日緊張感を持って取り組んでいます。法務は民主主義国家の基盤です。法の支配を貫徹していくことを、常に意識しています。日本は世界一安全な国との評価をいただいておりますが、それがいかに大きな努力の下に維持されているかを改めて考える必要がありますし、世界に対する貢献も考えるべきだと思います。また、法務省が国民から見て遠い存在とみなされないよう、国民の皆様との風通しを良くしていくことも重要です。現場にしっかり足を運び、現場の声に耳を傾けるとともに、情勢に合ったスピード感も大事にしたいと思っております。

重点的に取り組みたい課題は何でしょうか?

再犯防止は継続的に重要な課題であると考えています。全国キャラバンを展開し、地域の力、基盤をもう一度しっかり点検してまいります。保護司の方々についても、サポートセンターを作って支援体制を整備していく予定です。

また、訟務局を新設し、国際分野でも条約と国内法の関係、法務外交に力を入れていく予定です。また、入国管理を含め、人と人とが接する部分のマンパワーの限界をIC的にもサポートしていく予定です。

ワークライフバランスの点では、女性のためにとどまらない、いきいきと自分のワークライフを見直す組織及び環境の整備に取り組んでいきます。

弁護士や弁護士会へメッセージをお願いします。

 法務行政分野では弁護士の方々の力添えを今まで以上にいただきたいと思います。様々な分野を連携させることが必要ですし、若い方々には新しい領域にも力を入れて、職域の幅を広げていただきたいと思っております。ぜひ、様々な知見を組み合わせ、見方や立場による違いを調整していくという視点でのご協力をいただければと考えます。

於法務大臣室
写真左から、小川晃司(本誌編集長)、斎藤義房(広報委員長)、上川陽子 法務大臣、 山岸憲司(理事長)、大貫裕仁(幹事長)

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