弁政連ニュース
新年のご挨拶
年頭のごあいさつ
日本弁護士連合会
会長 村越 進
明けましておめでとうございます。
昨年12月に衆議院議員総選挙が行われ、与党が圧勝しました。安倍首相一強の長期安定政権が続くと言われています。
そうした政治状況の下で、日弁連には、国民・市民の視点に立って、人権擁護・法曹養成制度改革をはじめとするとする諸課題に積極的に取り組むことが求められています。ことに、戦後70年の本年、日弁連が果たすべき役割はきわめて大きものと考えます。
日弁連がその役割を十分に果たすためには、立法や政策を担われる国会議員の先生方や政党との緊密な連携が不可欠です。弁政連の皆様と力を合わせ、日弁連の政策と活動について広くご理解を得られるよう、しっかり取り組みたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
理事長就任の
ごあいさつ
日本弁護士政治連盟
理事長 山岸 憲司
この初春に新理事長に選任されました。よろしくお願い申し上げます。
昨年秋に、中国の全人代法制工作委員会、最高人民法院、司法部などの機関をACLA( 中華全国律師協会)のお世話により表敬訪問し変貌する社会を支える法の整備や司法制度改革に向けた活動を興味深く見聞してきました。
IBA(国際法曹協会)東京大会における基調講演で安倍総理は、自ら考える「法の支配」について、東洋におけるそれを中心に話されました。
スピーチに対する各国の弁護士たちの評価は様々でしたが、お互いに、自らの意見をぶつけ合い議論をすることは大切なことだと思います。
世界中で「法の支配」や「法治」が熱く語られ、私も、「各人が自分の考える『法の支配』を語ろう」「rule by lawとrule of lawの違いを意識して議論しよう」などと言ってきました。
人権保障に配慮された内容での立法が実現され、具体的妥当性と適正手続が担保される中で法の運用、執行がなされ、最終的には司法の場で的確な救済が図られる、そのような「法の支配」を常に追い求めたいと思います。
新年とはいえ、国の内外において時局多端な折柄、立法、行政、司法がそれぞれの役割と機能を十全に果せるよう、多くの課題について、立法府、行政府の皆様、各界の関係者の皆様から忌憚のない意見交換とご指導をお願いできれば幸いです。
また、長い間陣頭に立って活動いただいた平山正剛前理事長には、これまでのご労苦に感謝申し上げ、今後ともご指導を頂きたく、また、多くの先輩、同僚の皆様には、倍旧のご支援を賜りたく、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
理事長退任の
ごあいさつに
かえて
日本弁護士政治連盟
前理事長 平山 正剛
明けましておめでとうございます。
昨年12月、衆議院議員選挙が行われ、国民の民意が示されました。そこでは、わが国経済のデフレ脱却と経済再生を願う国民の強い意志が示されたものと思われます。
「法の作り手」である国会議員の先生方には、その結果を厳粛に受け止めていただき、党派を超えて財政基盤の確立を視野に入れた10年後、50年後、100年後の歴史家の評価に耐えうる見事な経済政策の実現を切に願うものであります。
平成23年3月11日の東日本大震災発生直後に、私は弁政連理事長に就任し、弁政連を「法の担い手」である弁護士と「法の作り手」である政治家との架け橋と位置付けて、日弁連の宇都宮健児、山岸憲司、村越進の各会長のもとで約4 年間活動をしてまいりましたが、各政党におかれましては、弁政連の立場を十分に理解し、率直な意見交換をしていただきました。その上で、われわれの意見を真摯に受け止めていただいたことに心から感謝いたしております。
司法分野における司法修習生の給費問題、法曹人口問題、法曹養成制度問題はもとより、国家的問題としての経済財政問題に加え、本年は解釈改憲問題や特定秘密保護法の施行問題など「法の支配」と「世界平和」を指導理念とする日弁連にとっては、国民、市民の立場に立った、迅速、的確な対応が求められる時局が予想されます。
そこで、この新しい時局に的確に対応するため、この度、私は任期中ではございますが辞任させていただき、すべてに精通されている前年度の日弁連会長である山岸憲司さんに新理事長にご就任いただくことにいたしました。皆様には在任中一致団結してご支持賜りまして、誠に有り難うございましたと申し上げ、退任のご挨拶とさせていただきます。
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