弁政連ニュース
特集〈座談会〉
女性の活躍で社会が変わる
~政界、経済界、弁護士会における
男女共同参画の取組と課題~(1/5)
~政界、経済界、弁護士会における
男女共同参画の取組と課題~(1/5)
岩田 喜美枝 氏
日本航空社外取締役
21世紀職業財団会長
元資生堂副社長
千葉 景子 弁護士
元法務大臣
元参議院議員
当政治連盟副理事長
石田 法子 弁護士
大阪弁護士会会長
日弁連副会長
斎藤 義房
本部副理事長兼広報委員長
司会担当
市毛 由美子
広報委員会副委員長
司会担当
【市毛】 本日は、政界、経済界、弁護士会でリーダーとしてご活躍の女性三名にお越しいただき、それぞれのお立場から我が国の男女共同参画の現状や課題などをお話しいただきます。
この一年、安倍内閣が成長戦略の柱に女性が輝く社会というキーワードを掲げ、著名企業における女性役員の就任がたびたび話題になるなど、ダイバーシティ(男女共同参画)の推進という面で、経済界は、一歩も二歩も進んだ感があります。岩田さんには経済界のお立場から、この実際をお話しいただきます。
他方で、日本のジェンダーギャップ指数は最新の数字で、136か国中105位と順位を落としているのが実状でして、特に女性議員の比率の低さは世界の水準と比べて大きな問題と言われています。千葉さんには政界のお立場から、政治の場面での現状と課題はどうなのかをお話しいただきます。
さらに、石田さんには弁護士会のお立場から、現状、課題等について語っていただきます。
まずは、元法務大臣で、政治の世界で活躍されてきた千葉さんからお話しいただきます。
【千葉】 千葉景子でございます。私は、もともと弁護士として社会との関わりを持っておりました。当時の私の感覚としては、政治は社会の一部であって遠いものではない、だからといって自分がその中で仕事をすることも想像できないという印象を持っていました。そんな折、弁護士として活動するうちにお知り合いになった方々から、ひとつ政治の場に出てみないかと、そのようなご相談があったものですから、何も知らないが故の強さといいますか、ちょっとつんのめって政治の世界に足を踏み入れることになりました。そんな状況でしたので、私は、皆さんの思いや声を体現して一生懸命頑張ればいいのではと、あまり肩に力を入れずに政治と関わってきたと思います。ちょうど、男女雇用機会均等法が作られた時期でしたので、女性の声を背負って政治の場に出た。女性に関する課題への取組、これが私の使命なのかなと思い、男女共同参画基本法やDV法の制定に力を入れてきたわけです。
しかし、政治に関していえば、なかなか女性が順調に参画するという状況にはならず、残念ながら先ほど言及があった指数のとおり、世界的に奇異な状況に陥っています。男性がいて、女性がいて、子どもができて、子育てをして、そういう社会をそのまま政治が担っているわけです。やっぱり、社会で当たり前のことが政治でも当たり前でないと、良い政策にはつながらないと思いますので、政治も、女性が普通に活躍できる場でなくてはいけないなと思います。そのために、また私も力を尽くしていければと思っております。
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