弁政連ニュース

クローズアップ〈新連載〉

弁護士議員に聞く


藤原 崇 議員
藤原 崇 議員

衆議院・比例東北(自由民主党)
東京弁護士会

(インタビュアー 広報委員会副委員長 池本寛子)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
公募を見てチャレンジを決断

政策秘書資格を取得していたこともあり、参議院議員丸山和也の法律事務所に移籍したと同時に公設秘書として議員事務所にも入ることになりました。丸山議員の活動を間近で見るうちに国政の場に魅力を感じ始めた折、自民党で候補者の公募が始まり、周囲から「やってみてはどうか」と勧められ、「チャレンジするなら今しかない」と決心し、生まれ故郷の岩手4区から出馬が決まりました。元々政治に関心はありましたが、初めから政治家を目指して事務所を移籍したわけではなく、ご縁があって今ここにいるという感じです。若さや、家族の支えがあっての思いきった挑戦だったといえます。

法曹資格が議員活動に与える影響
現場主義と論理的思考

政策立案の面で大きなプラスがあります。役所の方の報告と現場の声とでは乖離があることも多く、まず当事者にあたり一次資料に触れようとする弁護士としての習慣が非常に役に立っています。また、様々な会議の場において、論理的思考ができるという点は重宝します。役所の方との間においても、事実認定と評価、立法事実の把握、そして政策選択の裁量判断という段階を区別して、建設的な議論ができます。

実現したい政策課題
地方と都会との格差解消

「地方と都会との格差解消」が生涯取り組んでいきたい私のライフワークです。いま、若者が就職のために都会に集まることで、地方の過疎化が進むと同時に、都会で生活する若者は、必ずしも恵まれているとは言い難い都会での生活のために安心して子育てができない状況にあります。すなわち、都会が地方の若者を集め、その若者たちは、都会で満足な子育てができず人口減少に追い打ちをかけるという、「都会の人口ブラックホール現象」が生じています。この問題を解決するために、地方で生活を送りたい若者がそのまま地方で働き暮らしていけるようにするため、地方と都会の格差を解消することが、今後の日本社会のためにも絶対に取り組まなければならない課題だと考えています。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
選挙運動に関わってみよう

藤原 崇 議員国会議員の仕事はすぐに結果が出るわけではなく、一般の方々からお叱りを受けることが多い仕事だというのが率直な感想です。ただ、それは同時に大きな物事を動かせる可能性があるということで、そこが魅力です。とはいえ、成果がすぐに見えてこないのが弁護士の仕事との違いでしょうか。弁護士も選挙運動に関わることで、候補者や議員とともに汗をかくことで、膝詰めで議論を交わすことのできる密な信頼関係を構築していくことは、政策形成において有用ではないでしょうか。弁政連の政策立案活動にこれからも期待しています。

以上

>>佐々木 さやか議員


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