弁政連活動日誌

令和6年4月

ポストコロナの活動と更なる組織強化に向けて
~全国支部懇談会

2024年1月18日午後4時から東京の都市センターホテルにおいて、弁政連の全国支部懇談会が開催された。当日は、全48の弁政連支部のうち20の弁政連支部から支部長、幹事長/事務局長等の役職者が出席し、菊地裕太郎理事長をはじめとする本部役員その他の会員を含め、総勢43名の会員が出席した。 菊地裕太郎理事長の挨拶後、齋藤和紀幹事長から、各弁護士会連合会の定期大会に合わせて開催された各ブロックにおける弁政連の役員懇談会における議論状況について報告があり、続いて、笠井直人組織強化委員長から、弁政連の加入状況、支部の設置等の状況につき報告があった。また、未設置である秋田県支部と富山県支部について、現在、設立に向けて鋭意準備中であり、近い将来に、全国すべての地域における弁政連支部の設置が実現する見通しであることが報告された。 意見交換では、各支部における活動や会員加入の促進のための取組等が紹介され、各支部における創意工夫を参考にするとともに、弁護士会との連携の下で地道に活動していくことの重要性が確認された。予定時間を超過する白熱した議論が展開され、活発な活動を継続していくことを確認して閉会した。 (副幹事長 奥 国範)

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保坂展人世田谷区長との意見交換会

2024年4月16日、日本弁護士政治連盟・日本弁護士政治連盟東京本部において、東京都世田谷区長保坂展人氏から、世田谷区長としての行政経験をお話しいただきました。 世田谷区長に就任する前は衆議院議員として、児童虐待防止法の成立を図るローメーカーとして活動され、その当時は国会議員として児童虐待防止について「自治体の責務」を記載して法律の制定を図り、その後、自らが世田谷区長という行政のトップになって執行する立場になったというご経験を披露されました。 特に、世田谷区長となってから、世田谷児童相談所を東京都から9年かけて移管させ、教育ジャーナリストとしての原点を行政に活かして活動されています。児童の一時保護における「目と目を合わせてはいけない」というような不合理な規則で、子どもの権利保障が脅かされていた実態を改善し、食事についてもミニファミリーで職員と作って5―6名で食べるというあたたかい制度に変えるなど、職員数は必要となっても、子どものための施設としてより良い制度に変えていく活動をされています。 行政のトップとしてのマネジメントについても、2011年から現在まで4期にわたってご活躍されている保坂展人区長は、毎年「5%改革」という発想を継続し、少しずつ変革をしつつも着実に行政を改革し、行政の継続性と変化を続ける重要性があることの両立を果たしてきたエピソードを述べておりました。 「政治家はことばが命」というキーワードや、自治体全体を束ねていく組織論など、参加した弁護士にとってはパワフルな保坂展人区長のご発信を受けて、日々の業務においても行政との連携の重要性や組織を動かしていく難しさを考える良い機会となりました。 (副幹事長 竹内彰志)

※本稿は、弁政連ニュースには掲載されていない特別寄稿記事です。