弁政連ニュース
政策秘書は、弁護士から!(2/2)
政策秘書経験弁護士が語る
金子春菜氏(東京弁護士会所属・65期)にお話を伺いました。
―政策秘書としての経歴を教えてください。
司法修習を終えた後、小西洋之議員(立民・参)事務所で2013年2月から、合計3年ほど働いていました。
―政策秘書時の業務内容を教えてください。
各種会合への代理出席、党の部会への出席、委員会質疑のための資料収集及び資料(予算委員会の質疑で使用するパネル作成等)作成、地元陳情対応、議員立法の策定など多岐にわたります。
政策秘書とはいえ、政策以外の業務も多く担っており、一般的な秘書業務も担いました。机に向かっている時間よりも駆け回っている時間が多い日もありました。
―弁護士資格を持つ秘書とはいえ、フィールドワークもバリバリこなしたんですね。
そうですね。弁護士資格を持った秘書に議員が何を求めるか、弁護士が議員秘書として何がしたいかは様々だと思いますので、この部分はマッチングが大事だと思います。
―政策秘書のやりがいとは?
野党議員でしたが、国会での論争はもちろん、各種業界の最先端の動向に触れたり最新の社会課題に対峙することはとても刺激的でした。
何より、法制度をつくる過程に携わることには非常にやりがいを感じました。
―政策秘書経験は弁護士業務に活きていますか?
政策秘書経験で、視野が広がったと感じています。事件を扱う際に、法制度そのものや運用に問題があるのではないかといった視点を持つことができ、時に運用の変更や、制度の改善等につながることもあり、政策秘書の経験が業務に活きているなと実感いたします。
―弁護士を政策秘書とする意義とは?
弁護士が政策担当秘書になることで、政治の世界にリーガルマインドが浸透していくことになりますし、法律実務経験も政策立案・立法活動に活かすことができます。
また、国会議員事務所といえども、事務所としての経営の側面も持っていかなければなりません。弁護士が事務所に入ることで、秘書の労働環境や、政治活動や選挙活動に対するコンプライアンスという面で重要な役割を果たすことができると思います。
―女性の働きやすさという視点で政策秘書はいかがでしょうか?
政策秘書の働き方は、国会議員の意向によるところが大きいですが、近年、フレキシブルな勤務形態等、柔軟な働き方をする方も増えてきています。産休や育休については制度としてはないのが現状ですが、議員事務所によっては産休・育休をとり、また、子育てをしながら働いている方もいます。
政策立案・立法活動に携わることができる貴重な経験となりますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
―ありがとうございました。
弁護士から政策秘書を採用したい国会議員の先生、政策秘書に興味がある弁護士は、弁政連までご連絡下さい!
ここまで皆さんからお話いただいたとおり、議員側も弁護士を政策秘書とすることの意義は大きいと思いますし、弁護士側も政策秘書となることで得難い経験を得られることと思います。
過日行われた弁政連の会合にて、先般の参院選全国比例でトップ当選を果たされた赤松健参議院議員からも「ぜひ弁護士から政策秘書を採りたい」とのお言葉を頂戴したところです。
弁護士から政策秘書を採用したい国会議員の先生、又は政策秘書に興味がある弁護士は、お気軽に下記窓口までご連絡下さい。
- Tel 03-3580-9975(平日日中)
- Fax 03-3580-9976
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