弁政連ニュース

特集〈座談会〉

LGBT
―今こそ性別平等の立法課題の解決を(1/6)

須田 布美子 氏

須田 布美子
札幌弁護士会会員

内藤 忍氏

内藤 忍
労働政策研究・研修機構副主任研究員

遠藤 まめた 氏

遠藤 まめた
一般社団法人にじーず代表

本多 広高

本多 広高
司会
日弁連人権擁護委員会特別委嘱委員

自己紹介

【須田】札幌弁護士会所属の須田布美子です。私がLGBTの問題に関与するようになったのは、札幌市に同性パートナーシップ宣誓制度を作るための活動を市民団体と一緒に行ったのが始まりです。この制度は、2017年の6月1日からスタートしました。その後、2019年2月14日に全国の四つの地方裁判所でいわゆる同性婚訴訟(結婚の自由をすべての人に訴訟)を起こして、北海道訴訟の原告代理人を務めています。この訴訟にあたって、政治への働きかけや一般市民への啓発活動のための公益社団法人Marriage For All Japanが設立されています。

【遠藤】遠藤まめたです。一般社団法人にじーずという団体で、LGBTの子ども、若者の安心した居場所作りの活動をしています。にじーずは2016年8 月に池袋で毎月1回、10歳から23歳までのLGBTかそうかもしれない人を対象に始まりました。その後全国に広がって、2022年4月時点では、札幌、埼玉、東京、京都、神戸、岡山、新潟の7拠点で、毎月あるいは2か月に1回の頻度で活動しています。また、教職員向けに性の多様性に関する研修などもしております。私自身がトランスジェンダーの当事者でもあります。

【内藤】独立行政法人労働政策研究・研修機構の副主任研究員の内藤忍です。私は、労働法の分野で、性別、性的指向、性自認等に関する差別やハラスメントの実態を調べたり、その法政策を研究しています。



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