弁政連ニュース

特集〈座談会〉

活力ある弁政連支部活動を(3/5)

【小川】弁政連に対し、会員は何を求めていて弁政連は何を応えているのか、会員が会員登録しながら活動されていない方、例えば若手会員は何にハードルがあって現状参加されていないのか、どう見られているのか、どうアピールするか、お考えをお聞かせいただけますか。

【福島】弁政連以前に本会である弁護士会活動自体の問題なのだろうと思います。弁護士会活動でもみんながやっているわけではない。その弁護士会活動をちゃんとやっている方がどれくらいいるかわからないけど、その人たちを弁政連がちゃんと捕捉しているかというとそうではないのでまずそこからやらないと。弁護士会活動のモチベーションがある人に対して弁政連というのは車の両輪で必要だと。若手会員で弁護士会活動を献身的にやっている方については、弁政連がこんなことをやっているというと響いてくると思います。弁政連はこんなに大事なのだということを例えば弁護士会会長から言ってもらうことでまず執行部はみんな入ってくださいねと身近なところからいかないとなかなか難しい。ましてや新入会員は無料で入ってよと言ってもどれだけ入ってくれるかな。入ってもらえると力になるので意味があると思うのですけど。

担当を決めて電話をして事務局の方で入会申込書を誰々が大丈夫だと出すという手続を最後までフォローする。そこまでやって増やしていく。一般にやりましょうと言ってもなかなかそれは難しい。

弁護士会の新入会員の新人研修の際に、弁政連の話を入れてもらう。5分か10分程度の話なのですが、弁政連というのがある、いかがわしい団体ではないということをまず知ってもらう必要があると。新入会員研修会という弁護士会の正式の場に出ていってそこで話をすることに意味がある。若手もわからんでも弁護士会も認知している団体なのだなと。広報は必ずやっています。

【原田】私自身の経験を踏まえてざっくばらんに言いますと、弁護士になった当初は、弁政連が何をしているのかよくわかりませんでした。なぜ弁護士会と議員の先生との間に付き合いがあるのか。そうした中、私が紋別ひまわり基金法律事務所に赴任すると、管轄裁判所である旭川地家裁紋別支部というところは、裁判官非常駐支部で、旭川地裁の本庁から月に3日間しか裁判官が来ない裁判所でした。裁判官の常駐、仮に常駐でなくとも2週間に一度期日を開いてほしいという地域司法の問題が出てきた際に、市民のみなさんはそのような実情を知らないのです。地元の士業の先生方や役所の方、市議会議員の先生方にこの問題の話をすると、それは大変重要な問題だといって興味関心を持っていただける。それがすぐ何かの活動につながるわけではなくても、知ってもらえるというだけでも大変心強いですし、何か困ったことがあれば相談できるというつながりそのものが大事だと思いました。

今の新潟県弁護士会の若手も、弁護士登録当初は、弁政連が何をやっているのかわからないかもしれません。新潟県弁護士会の場合、5月に定期総会がありますが、その定期総会の前に弁政連の総会を行いますので、登録したばかりの若手の弁護士に対して、定期総会の前の弁政連の総会から出席するよう話をして、なるべく来てもらうようにする。総会でも弁政連の申込用紙の配布をするので、名前を書いてまずは入ってみようよと勧誘するところから始めるのです。登録5年目までは会費は無料だよという話から入って。会務活動の中で最近連携活動が活発になってきていて、例えばシンポジウムを開いたり、総合相談会を開いたり、特に新潟県ですと自殺対策に力を入れているので、そうした活動を議員の先生に知ってもらい、そこの繋がりができると弁護士会の活動がスムーズになるということを、特に1年目から3年目くらいの若手の方に実感してもらいたいです。そこで4月の新役員披露会に参加すると、多くの国会議員の先生方が来られており、挨拶をするとそこから顔がつながり、様々な活動をアピールできるという場に新役員披露会がなっているので、それが若手の先生方を引き付ける魅力が生まれてきていると感じています。

具体的に申しますと、平成27年2月に弁護士会支部サミットを新潟県長岡市で開催しました。新潟県は南北に長い県でありまして、家庭裁判所の出張所問題という司法問題があります。平成2年の支部統廃合で4 つの支部が廃止になり、その代わりに家庭裁判所の出張所が4つできました。当時の裁判所の説明では、出張所は支部と同じ能を果たすということだったにもかかわらず、実際には受付しかしない。建物は昔の支部として残っているにもかかわらず、事務官が一人いるだけで受付しかせず、そこで調停が行われない。近年家事事件が増加しており、地元で調停できた方が、地元のためになるのではないか。この問題を取り扱った弁護士会支部サミットに、大変お世話になっている漆原良夫先生に参加していただきました。そして、多くの国会議員の先生方にも参加していただけた。その際、漆原先生から、家庭裁判所は草履やわらじを履いて行けるようなところでないといけないというお言葉を頂いたのが印象に残っています。こうしたご縁もあり、今年6月に、新潟県で漆原先生を慰労する会を開いたのですが、若手を含め約50名の会員が集まって漆原先生とお話することができました。先程の福島先生のお話のように、確かに両輪だと思うので、弁護士会の活動を熱心にやられている先生方が弁政連にわる機会が多いということもあり、新役員披露会を通して弁政連の魅力を伝えることができているのではないかと思います。

【谷】どうやって興味関心を持っていただくかという話なのですが、最前線は水面下で動く場合が多くて、大々的にこうやりましたと報告できることではないので活動が見えにくい面があります。ただ福島先生も先程おっしゃられましたけど、何のつてもなく議員に会いにいっても秘書が対応するだけです。普段からつきあいがあれば、議員が直接会ってくれて、話も聞いてくれるということがあります。なかなか公に弁政連ニュースでこれやりましたとか書ける話ではないので、むしろ先程話しましたけど、クローズドで、ここだけの話というのを少人数でやったほうが弁政連活動をわかってもらえるのではないか、口コミで広げたほうがむしろ良いのではと感じています。

もうひとつ言いたいのは、私は日弁連の広報室にいたのですけど、その頃の日弁連は、「なんでも反対日弁連」と言われていました。でも司法制度改革を過ぎた頃から制度がおかしければ法律を変えればいい、それは日弁連も主体的にできるのだと実感したと思います。だからいろいろな政策提言をしても実現するには最後は立法ですからやはり国会議員の方に話を聞いていただける環境は大事だと思います。それを一般会員までわかってもらうとなるとそう簡単ではないし、おおっぴらに言えることではないので悩ましいと思いつつ、本当はそこが面白い。そういう話をクローズドの会で言えたらいいのかなという風に感じています。



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