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弁護士議員に聞く


元榮 太一郎議員
元榮 太一郎 議員

参議院・千葉県(自由民主党)
第二東京弁護士会会員

(インタビュアー 企画委員会副委員長 石塚 大作)

法曹から国会議員を目指したきっかけ
ベルリンの壁崩壊で感じた政治のダイナミズム

父親の赴任に伴い西ドイツ(当時)で暮らしていた中学生の時、ベルリンの壁の崩壊に遭遇しました。修学旅行で訪れた西ベルリンは豊かでカラフルな街並みであった一方、東西ベルリンを隔てるゲートをくぐると東ベルリンのさびれたモノクロの街並みに衝撃を受けました。政治体制により生じた格差を目の当たりにしたことで政治のダイナミズムを感じ、いつか政治の世界に飛び込んでみたいと思うようになりました。

40歳という節目にさしかかるにあたり、ベルリンの壁崩壊の時に感じた初志を貫徹して国政の道に進むことを決意しました。

法曹資格が議員活動に与える影響
国民の期待を超えるために全力で

弁護士として依頼者の期待を超えるために力を尽くしてきた経験は、国会議員としても国民の期待を超えるために尽くす活動に活かせると考えています。弁護士の経験は、所属する法務委員会での活動に活かすことができるのはもちろんですが、法律以外の陳情等についても、解決できる思考の枠組みの基礎となっていると思います。また、私が代表を務める法律相談サイト「弁護士ドットコム」に寄せられた利用者様の悩みやご意見からも、よりよい社会を創っていくために必要なヒントをいただいています。

実現したい政策課題
法の支配と新しい産業の成長

法曹出身の国会議員の1人として、司法の更なる強化を通じて、世界の普遍的価値観である法の支配を貫徹したいと考えています。

また、国際競争が激しくなっている中で、弁護士ドットコムを起業した経験を活かし、従来のものづくりを大切にしながらも、人口知能やIoT、自動運転、ビッグデータなどの先端領域を育てることで、新しい成長産業を産み出し、日本から世界的な企業が現れるような政策も実現したいと考えています。

議員になった実感と法曹へのメッセージ
多様性ある個性的な法曹に期待

弁護士1年目の頃と同じ新鮮な気持ちです。先輩方から多くを学び、一つ一つ成長していくことで、国政に送って良かったと思われる議員になりたいと思っています。

法曹は、三権の一翼を担う人材として、信頼される司法のために重要な責務を負っていますし、やりがいもあります。いつの時代においても国民や利用者から信頼を集めてきた法曹の歴史、伝統、矜持をより進化させていくためにも、多様性ある個性的な法曹が増えていくことも大切ではないかと思っています。


政治家、弁護士、経営者の3つのお顔をお持ちである元榮先生のお話を伺うことができました。弁護士ドットコムで、弁護士の歴史、伝統に進化を加えられた元榮先生が、政治の世界の歴史、伝統にも進化を加えてくださることを期待しております。(石塚大作)



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