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民主党との朝食会報告

民主党との朝食会

11月26日、民主党と日弁連との朝食会が、ホテルニューオータニで開催された。民主党から代理出席を含めて28名の国会議員が参加し、日弁連及び弁政連からの出席者を含めて合計参加者65名の大規模な朝食会となった。

  1. 宮﨑誠日弁連会長は、挨拶において、法科大学院が多様な人材から法曹を養成するために不可欠な存在であること及び取調べの可視化の必要性などを述べた。
  2. 弁護士出身の仙谷由人行政刷新担当大臣が、民主党代表挨拶において、行政刷新会議の事業仕分けの事務局に弁護士を採用したこと、弁護士から政策担当秘書への道を開くことについてある程度の実績を残せていること、行政不服審査法を国民の権利を軸にした内容に作り直すことを検討していることなどを述べ、官治から法治への移行に向けて弁護士会といろいろな作業を一緒にさせていただきたいと述べて挨拶を結んだ。
  3. 日弁連から、重要な政策課題として、以下の2点について説明がなされた。
    第1に、取調べの可視化について、川崎達也日弁連副会長が、取調べの全過程の録画が必要である旨を説明し、秋田真志日弁連取調べの可視化実現本部事務局長が、イリノイ州において殺人事件の取調べの全過程の録画制度が導入され、警察が可視化によって信頼を得られるようになったと報告した。
    民主党との朝食会
    第2に、法曹養成制度の充実に向けた課題に関して、田中等日弁連副会長が、平成22年11月から修習生に給与が支払われなくなることにより修習生が修習に専念できなくなるおそれがあることから、給費制の復活を求め、少なくとも修習生に対する支援制度ができるまで給費制を維持することを求めた。また、法科大学院生に対する援助に関して、全体の支援の金額の増額が必要であることを説明した。
  4. 参加国会議員から挨拶があり、横路孝弘衆議院議長、江田五月参議院議長、中井洽国家公安委員会委員長らの挨拶の後、国会議員の最後に弁護士出身の千葉景子法務大臣が挨拶した。弁護士出身の横粂勝仁衆議院議員、階猛衆議院議員及び検察官出身の山尾志桜里衆議院議員も挨拶をし、拍手を浴びた。
民主党との朝食会

(企画委員会委員長代行 廣瀬健一郎)

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自民党との朝食会報告

自民党との朝食会報告

平成21年11月17日、ホテルニューオータニ「鳳凰東中の間」において、自民党との朝食会が開催された。

朝食会は梶谷剛弁政連理事長の挨拶で開会し、続いて、宮﨑誠日弁連会長、高村正彦衆議院議員の挨拶がなされた。

今回の朝食会では、日弁連側では、荒中日弁連副会長及び足立勇人日弁連副会長から、「セーフティネットの拡充(民事法律扶助を含む)」について、田中等日弁連副会長から「法曹養成制度の充実に向けて(司法修習給費制の継続と奨学金制度の充実を含む)」について、各々のテーマについて要請がなされた。

引き続き、これらのテーマに関して活発な意見交換がなされ、高村正彦衆議院議員から法曹養成制度については抜本的な解決が必要であろうという意見、森英介衆議院議員、長勢甚遠衆議院議員から、いずれのテーマも前向きに取り組んでいきたいという趣旨の発言がなされた。

自民党との朝食会報告

また、山本有二衆議院議員からは、たとえ意見が一致をみなくてもこのような意見交換の場は重要であり活かしていきたいとの発言、谷畑孝衆議院議員からは、誰でも訴訟をしていけるようにするために法テラスの果たす役割は大きいという意見、世耕弘成参議院議員からは法曹養成制度の問題は弁護士の適正配置が必要であり真に国民のためになるよう考えていきたい旨の意見が述べられた。

最後に自民党政務調査会法務部会長となった森まさこ参議院議員からは、セーフティネットの問題、法曹養成制度の問題に関し意欲的に取り組んでいきたい旨の意向が述べられた。

様々議論は尽きず、畑守人日弁連副会長の閉会の挨拶をもって、盛会のうち朝食会は終了した。

自民党との朝食会報告

(企画委員会副委員長 的場美友紀)

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公明党との朝食会報告

公明党との朝食会報告

平成21年12月3日、ホテルニューオータニにて公明党との朝食会が開催された。

公明党からは、山口那津男代表、浜四津敏子代表代行、井上義久幹事長、北側一雄副代表、神崎武法、冬柴鐵三の両常任顧問、漆原良夫国会対策委員長、斉藤鉄夫政務調査会長、木庭健太郎参議院幹事長、荒木清寛政務調査会副会長、弘友和夫団体渉外委員長、富田茂之政務調査会副会長、大口善政務調査会法務部会長、澤雄二政務調査会法務部会長代理、魚住裕一郎司法制度改革委員会委員長、松あきら参議院法務委員長という錚々たるメンバーにご出席を頂いた。

この日は、日弁連から「セーフティネットの拡充(民事法律扶助を含む)」「法曹養成制度の充実に向けて(司法修習給費制の継続と奨学金制度の充実を含む)」「取調べの可視化問題」の3つのテーマについて要請がなされ、活発な意見交換が行われた。

公明党との朝食会報告

党側からは、①について「セーフティネットの拡充という点で民事法律扶助の充実は大変重要である。さらなる財政的支援を訴えていきたい。」、「セーフティネットを有効活用するためのコーディネーターとして弁護士は適任と考える。(日弁連から要請があった)厚生労働省の事業の一部を法テラスに委託するということも検討されてよいのではないか。」との意見、について「優秀人材の確保のためには、経済的理由により法曹の道を閉ざすことはあってはならない。まずは、奨学金制度の在り方を見直し、無利子にしていくべきである。司法修習における給費制の継続については、貸与制に移行する法律が成立している現状においては難しい面もあるが検討していきたい。」との意見、について「速やかに可視化が実現するよう政府に対し法案提出を求めたい。」との意見などが述べられた。

いずれのテーマについても、同党が、日弁連と基本的に問題意識を共有し、問題の解決に向けて前向きに取り組む姿勢が感じられた。

(企画委員会副委員長 佐藤真代)

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